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『幻想の花、芥子』

このグラスのモチーフになっているのは芥子(ケシ)(仏:PAVOT)の花。

この芥子ってどこかで聞いたことがある気がしませんか?

そう、アヘンが採れる花。ちょっとあぶない花だと思われているかもしれません。
(実際のところは、芥子の中でもアヘンが採れるのはごく限られた種類だけだそうですが)

だからこそ、『幻想』を連想させるモチーフとして
アールヌーボー作品にもよく用いられてきました。
芥子をモチーフにしているラリックの作品は他にも沢山のこっているようです。


先ほど芥子はアヘンが採れる危険な花とご紹介しましたが、
ポピーという名前の方が良く知られているかもしれません。
細かい分類はいろいろとあるようですが、このゴブレットでモチーフになっているのは、
まさに日本でも道端に咲いているあの花びらが薄く透けるような
ポピーを想像すると分かりやすいかもしれません。

3客セットのうちひとつだけは全体に細かな貫入が見られます。


ちょっと使っていて大丈夫かしら…?と思ってしまうかもしれませんが、
この貫入に光が反射してきらきら光るのがとっても綺麗。

ラリックは、厚いガラスにフロステッド加工がされているような
アールデコ調の作品の方が一般的な流通は多く、
骨董店や美術館にあるものにはアールヌーボー調のものが多い気がします。
なので比較的安価で手に入るお品のなかで
薄手ガラスのアールヌーボー作品というのは結構めずらしいかもしれません。

捉え方によってはジャンク品となってしまいますが、
こういう魅力はリユース品ならではですね!

田渕

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