モノ語りヒト語り

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スタッフが書いたポップは「志」である。ちとフルクサイ。コーヒーの空き缶に、自分のつけた金額を入れてもらいその商品をお渡しする、≪勝手商品≫という企画を初の試みで行った。30数点あったその商品たちも残すところあと3点になってしまった。お客様にも楽しんでもらえたのではないか。

そもそもこの企画は、家具・雑貨の引き取りに伺った一軒のお宅で、スタッフが間違ってダンボールを運び出そうとしたことから始まる。

「それは捨てるものです。」

お客様がそう仰るダンボールの中には、何やら陶器らしきものが30点ほど新聞紙に包まれている。何点か見せてもらうことに。

それはプロの技ではないものの、決して素人さんが作ったとは思えない陶器の数々。品のある佇まいである。(信楽焼)

「これを捨てるならウチの店でお客様にあげませんか?」
「いいわよ。捨てるつもりだったんだから。」
「・・・・う~ん、やっぱりタダっていうのも器たちに失礼なので、タダはやめて、いくらでもいいから欲しいお客様に値段をつけてもらうというのはどうでしょうか?」

店に戻り早速6点ほどディスプレイ。

「えっ、いくらでもいいの?」
「1円以上ならいくらでも」
「座りが悪いんだけど・・・」
「素人の方が焼いているので、あとはお客様が高台をヤスリで仕上げることを楽しんで下さいね。」

そんなやり取りをしながら毎日少しずつ出していった。中には毎日楽しみにして下さるお客様もいて、ちょっとした盛りあがりを見せた。

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2週間後、この陶器の作り手のお客様とコーヒー缶を開けた。総計約8千円也。ウチの店と仲良く折半。

「又この企画ぜひやって」

と言うわけでまたまた面白い企画を考案中。お楽しみに。

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